岸田文雄首相は7日の衆院予算委員会で、自民党派閥の裏金事件をめぐり、安倍派(清和政策研究会、解散が決定)に所属していた元五輪選手の橋本聖子元五輪相(59)と堀井学衆院議員(51)がそれぞれ2000万円超のキックバックを受けていたことをめぐり、2人に説明責任を果たすよう促す考えを示した。

日本スポーツ協会理事などの経験がある立憲民主党の坂本祐之輔議員の質問に答えた。

坂本氏は「メジャーリーグ大谷翔平選手をはじめ、トップのスポーツ選手が素晴らしい活躍をして、日本国民に元気を与え子どもたちに夢や希望を与えている」とした上で「今回の自民党の裏金問題で、オリンピアンでもある橋本聖子参院議員、堀井学衆院議員が裏金を得ていたといわれることは非常に残念で、憤りを覚える」と批判した。「堀井氏は2196万円、橋本議員は2057万円で、ともに自民党の『裏金トップテン』に入れるような状況」と、2人が受けたキックバック額の多さに言及。「国民に夢や希望を与える立場のオリンピアンの国会議員が裏金にまみれている。オリンピアンの名を汚すことにもなり、大変遺憾なことだ」と繰り返した。

2人の問題についての受け止めを問われた岸田首相は「オリンピック選手として見せてくれた夢や希望はけして色あせることはないが、政治資金は法令に基づいて適切に扱われるべきは当然。元オリンピック選手であるか否かにかかわらず、収支報告書の訂正に至ったことは真摯(しんし)に反省し、適切に説明責任を果たさないとならない」と述べた。

「オリンピアンらしく正々堂々と事実を説明すべきで、自民党総裁として事実をしっかり説明するよう指示してもらいたい」と、さらに求められた岸田首相は「2人の活躍で夢や希望を与えられた国民の皆さんが大勢いると考えると、あらためて2人には説明責任をしっかり果たしてもらうよう、党として促していきたい。説明責任を果たす重要性を、しっかり2人にもかみしめてもらいたい」と答弁した。

橋本氏はスピードスケートと自転車で計7回五輪に出場し、1992年アルベールビル大会スピードスケート女子1500メートルで銅メダルを獲得。今月1日、報道陣の取材に「自分自身の責任の取り方を考えていかなければならない」と述べた。一方、堀井氏は1994年リレハンメル大会スピードスケート男子500メートルで銅メダルを獲得。先月末に地元で記者会見を開いている。