北陸新幹線が3月16日に福井県敦賀市まで延伸される。これに伴い、福井県内では新たな宿泊施設が開業するなど、観光客に対する受け入れ態勢も整っている。福井市の福井駅から「えちぜん鉄道三国芦原線」の最寄り駅の三国港駅まで約50分、坂井市内にある三国湊地区ではこのほど、「オーベルジュほまち 三國湊」が開業した。古民家を活用した9棟16室の宿泊施設と、1棟のフレンチ・レストランがある。
フロント棟でチェックインして、それぞれの宿泊施設へ。北前船の交易でかつて栄えた、古き良き港町を体感してもらい、越前ガニをはじめとする豊かな海の幸を堪能できる。伝統文化に触れつつ、現代の快適さも兼ね備えた滞在型宿泊施設だ。中には旧料亭とか、ここでしか見ることができない伝統的な建築様式の「かぐら建て」の町家、九頭竜川に面したウッドデッキがあるなど、それぞれ特徴が違う。
オーベルジュとは、フランス語で郊外や地方にあるレストランと宿泊施設を兼ね備えた施設を意味する。ここでは、町全体で観光客をおもてなしする。
九頭竜川の河口に位置するこの港は、室町時代から水運による物流の拠点として栄えた。江戸時代には北前船の寄港地となり、大きく発展した。明治時代になって廃れたが、大正時代に底引き網漁が始まり、息を吹き返した。当時の面影が至る所に残っている。
今回はレトロで映える街として、新たな地域振興策を打ち出した。北陸新幹線の延伸という追い風もある。「かつての北前船のにぎわいをもう1度」。物流、漁業の次は観光で繁栄させる。

