れいわ新選組の山本太郎代表は29日の参院代表質問で、石破茂首相が施政方針演説でアピールした「楽しい日本」というフレーズを持ち出し「言っている張本人が疲れ切って、毎日苦虫をかみつぶすよう(な顔)では楽しい日本はつくれません」と、首相に皮肉交じりで指摘した。

これに対し、石破首相は「ご指摘を踏まえて改善に努力をいたしたいと思います」と”素直”に応じ、場内から笑いが起きるひと幕があった。

山本氏は「総理は先日、楽しい日本を目指すと演説。そういう張本人が、疲れ切って毎日、苦虫かみつぶすようでは楽しい日本はつくれません。総理は重責の中でも毎日を楽しんでいますか?」と、問いかけた。「失われた30年とコロナで壊れ続けるこの国を楽しい日本にするため、いくつか提案します」と述べ、物価高対策として住民税非課税世帯に3万円を支給するなどの政権の政策に触れながら「物価高の影響を受けたのは、住民税非課税世帯だけではない。けちな要件なしに全国民に一律給付を。金持ちは後から税金で回収です」などと持論を主張。消費税廃止などにも触れながら「腐りきった国会、与野党の茶番をぶった切ってまいります」とも訴えた。

山本氏の質問を黙って聞いた後、答弁に立った石破首相は「お前は楽しいのか?というおたずねをちょうだいしました」と述べた上で「私は議員になって今年で40年目になりますが、議員会館の部屋には『先憂後楽』という書をかかげさせていただいております」と明かし「そうありたいと思っておりますが、委員のご指摘を借りれば、苦虫をかみつぶしたような顔というのは、なるだけしなければいいなというふうに思いますので、ご指摘を踏まえて改善に努力をいたして参りたいと思います」と応じた。

この首相の言葉には、山本氏も自席で思わず笑顔でうなずいた。

石破首相はまた、「1つ1つ判断が国民のみなさまの未来を左右するという緊張感は、欠かしてはならない。なるべくは、人の悪口は言わずに過ごしたいなあと思ったりもいたしているところでございます」とも述べたが、これにも山本氏は大きくうなずいていた。