石破茂首相は14日の衆院予算委員会で、物価高やトランプ関税措置に対する対策の一環で、与党内で浮上している「現金給付案」が、今夏の参院選に向けたバラマキではないかと指摘され、「選挙目当てのバラマキを行うということは考えていません」と否定した。

立憲民主党の後藤祐一議員に「制度改正をするのではなく、ただワンショットで1回こっきり、6月までの国会の中で1人3万円、5万円とか配るのは、夏の参院選を念頭に置いた選挙目当てのばらまきではないか」と指摘されたのに対し、答えた。

「カギカッコをつけますが、『選挙目当てのバラマキ』ということを、政府として考えているわけではございません」とも語った。

後藤氏に「ワンショットのバラマキはないということでよろしいですね」と念を押された石破首相は、「効果があるのかないのか。そしてどういう方が裨益(ひえき)をするのか。財源は一体何であるのかということを、きちんと考えてやっていかなければいけない」と強調した上で「現時点において、そういうことを考えているものではない」と述べた。

後藤氏は「現時点において。ここ、ポイントですね」と、「現時点では考えていない」とする、言葉のレトリックを皮肉交じりに指摘。各社の世論調査で、現金給付に反対する理由として「選挙目当てのバラマキにしか感じられない」などの意見が多かったと報じられていることに触れ「今や、税金を集めてそれを配るのは評判が悪い。それくらいなら最初から減税して取らないでほしいという声が大きい」と、指摘した。

これに対し、石破首相は「『選挙目当ての』とか、『バラマキの』とか、そういうふうなことをやるつもりはない。現時点において考えているものではない」と「現時点」付きで否定した上で、「そんなことを仮にやれば、国民のみなざま方の大変な不審を招くということも、よく承知をいたしている」と述べた。