夏の参院選に国民民主党から擁立を予定しながら、党の判断で公認内定が見送りとなった山尾志桜里元衆院議員(50)は12日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、「大変残念です」と記し、党側の一連の対応に疑問を投げかけた。
「国政への固い意志を引き出してくれた国民民主党には感謝しつつ、その統治能力には深刻な疑問を抱いておりますので、今後は一線を画させて頂ければと思っております」と、党との関係は事実上“決裂”したとする決意をにじませた。
この日、離党届を提出したことも明らかにした。
山尾氏のXアカウントの写真は、これまで国民民主党の黄色と青のロゴとリンクしたものだったが、12日昼すぎ、国民民主のマーク画像は消え、ショートカットヘアで笑顔をみせる自身の写真に変更された。
山尾氏の公認内定は5月14日、元国会議員4人の中の1人として党が発表。10日に開いた参院選出馬会見では、参院選のことよりも2017年に報じられた不倫疑惑に関する質問が集中的に飛んだ。当時の自身の取材対応について「未熟だった」などと謝罪する一方、不倫疑惑の事実関係については「今、新しく言葉をつむぐことはご容赦をいただきたい」と触れず、8年前の会見で答えた「そうした事実はない」と答えた内容と、現在も同じ心境だと述べた。
記者から「きちんと説明してください」と再三求められる事態になったが、山尾氏は「生の思いを口にすれば、そうだったのかと思ってくださる方もいるかもしれないが、それを聞いて傷ついたりいやな思いをしたりする方もいるかもしれない」と、理解を求めた。
会見を受け、国民民主は11日に所属議員を集めた会合を開き、最終的に夕方の両院議員総会で、山尾氏の公認見送りを決めた。
その後、取材に応じた玉木雄一郎代表は、党のすべての都道府県連組織から、山尾氏の擁立に慎重な声が寄せられたことを明かした。「彼女の政策能力に大きく期待した。過去にさまざまなことが取り上げられたことがあるが(それでも)擁立をしたのは、どんな人にもチャンスを与えるのが私たちの政治姿勢でもあり、そういう観点から擁立を内定した」としながらも「正直、有権者や全国の仲間や支援者から、十分な理解と信頼が得られないと判断した」と、公認見送りの判断の背景を説明した。
山尾氏に立候補を打診した自身の責任論については「擁立をした私にも責任がある。経緯についてはしっかり説明していきたい」と述べたが、記者から「説明して終わりですか?」と問われると、「厳しく受け止めたいと思います」と述べるにとどめた。

