日本人ファーストをキャッチフレーズに掲げた参政党が10議席を獲得することが確実になった。非改選1と合わせて計11議席となり、参院で予算を伴わない法案の提出が可能になった。
神谷宗幣代表は都内の開票センターに午後8時1分に姿を見せた。開票と同時に、複数メディアで躍進が伝えられると「目標の20議席は難しいが、当初(目標)の6議席よりは明らかに多くの評価をいただいた。こんなに多くの支持をいただける想定ではありませんでした」と語った。
3年前に神谷氏が初当選した際は、1議席獲得がやっとだった。公示直前、梅村みずほ氏の入党で所属議員を5人として、討論番組などにも出演可能となり、メディア露出が一気に拡大。もともと得意なSNS戦略と併せ、急速に支持を伸ばし「台風の目」となった。期間中に6議席目標を、20議席に上方修正した。
神谷氏は「いろんな風が吹いてくるのを感じた」と、6月の都議選で3議席を獲得したこと、各政党党首との討論がかなったことなどをポイントに挙げた。
一方で、党の主張や神谷氏の発言が賛否を呼んだ。公示日に「高齢女性はこどもを産めない」と発言し、反発を受けた。「日本人ファースト」についても、差別や分断につながるとの批判が相次いだ。この日は「我々は排他主義でもなければ外国人をたたこうというつもりもない。皆さんが勝手にレッテル張りをした」と強調した。
「口を滑らせ、ご心配をおかけしたこともありました」と神妙に話しつつ「発言が切り取られたり、ネガティブにたたかれたりしたことが党員さんたちの心に火を付けた。反省すべき点もありますが、明らかに切り取りのようなものもあった」とした。また、日本テレビ番組で自民党と連携する考えがあるかどうかを問われ「今の段階では考えていない」と話す一方で「組む可能性はある」とも語った。【小林千穂】

