7月の参院選東京選挙区に日本維新の会から立候補し、次点で落選した音喜多駿・元参院議員は23日、東京都内で、自身が代表を務める超党派の政治団体「社会保険料引き下げを実現する会」のミニ集会を、参院選後、初めて開催した。同比例代表にNHK党から立候補し、個人票で約32万7000票を獲得しながら落選した浜田聡前参院議員をゲストに、参院選でともに主張した社会保険料引き下げの必要性を、あらためて訴えた。
音喜多氏は昨年の衆院選落選後、同団体を設立。「維新の会で~すと言ってチラシを配っていたら、罵詈(ばり)雑言を浴びせられた。突破口を見いだすには新しいイシューが必要ではないかという、よこしまな気持ちもあって」とジョークをまじえつつ「社会保険料を引き下げるワンテーマで活動する政治団体があってもいいという発想を得て、周りの方に話すと、かなり賛同が多かった」と振り返った。「現役世代の手取りが少なく、働く側だけでなく経営者側も同じ金額を払っていることが、日本の競争力をそいでいる。社会保険料を引き下げるのは、単に社会保障制度を持続可能にするという福祉政策にとどまらず、経済成長戦略でもあるというのが、私たちの考え方の1つ」と述べ、参院選では「NHKの世論調査でも投票の際に重視するテーマとして、社会保障制度、社会保険料の引き下げが入った。私も落選はしたが、(当初の)下馬評は低くても巻き返して次点までいった」と述べ、社会保険料引き下げの訴えは世論にも一定浸透しているとの認識を示した。
今後は、「我々の活動に共感いただける方の議席を増やしたい」とし、「まだ十分な数の議員が社会保険料の引き下げや社会保障制度改革に興味を持っているとは言いがたいが、1丁目1番地に掲げていた日本維新の会は秋の臨時国会でもやると言っているし、国民民主党さんやN党さんも含め、問題意識を持っている議員さんに政策提言をし、法案提出や国会での質問を積極的にはたらきかけていきたい」と述べた。
一方、今年の通常国会での提出本数は140にのぼるなど、議員時代、多くの「質問主意書」を政府に提出し続けたことで知られる浜田氏は、質問主意書について詳細に解説。その中で、「税と名の付かない負担金」が70品目あるとする内容の回答が寄せられた主意書があったとして「今の日本には、税と名の付かない税のようなものは非常にたくさんある。私自身は、社会保険料は給与税、つまり税金にすべきだと思う」と、かねて訴える持論を主張。約100人の出席者との間で質疑応答も行われた。
参院選から約1カ月が経過。社会保険料引き下げをライフワークとし、「社保下げ兄さん」を自称する音喜多氏にとっては、本格的な再始動の場となった。次回会合には、社会保障制度を担当する厚労相を務めた自民党の武見敬三前参院議員を招き、議論を行うとしている。

