元航空幕僚長の田母神俊雄氏は31日に放送されたテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」(日曜正午)に出演し、自身が航空幕僚長時代に防衛相だった石破茂首相について「なかなか決断ができない」と指摘した。

番組では、参院選大敗を受け自民党内で「石破おろし」にさらされている石破首相に対し、世論調査では「辞める必要がない」とする声が多い、自民党内と世論のギャップに触れながら、出演者が石破首相の進退論についてトークした。

参院選比例代表に自民党から立候補し落選した元経産官僚で慶大大学院教授の岸博幸氏は、「(世論の声は)あくまで『石破総理』ですよね。(一方で)自民党総裁としては選挙で3連敗しているわけですよ。本来、総裁として責任取って自分から辞めるのが当たり前」と、自発的辞任が必要との認識を示した。

これに対し、タレント大竹まことは「物価が上がっていて、給料が低い時に、アメリカとの交渉があったりコメ(価格)がこんなになっている状況に、なんで総裁選なんかやってんだという話。この時間のタイムロスをどうする。政策の方にシフトしてほしい」と、異なる立場で訴えた。

一方、田母神氏は「早く決めなきゃ」と指摘した上で「私は、石破防衛大臣の時の航空幕僚長で直属の部下だったんですが、あの方は記者会見準備や国会答弁準備にものすごい時間がかかるんです」と、航空幕僚長として接した際の石破首相の感想を口にした。

「資料を持っていくと、『これはどうなっているの?』。持って行くと『分かった、分かった、じゃあこれはどう?』と、これの繰り返し。なかなか決断ができない」と私見を口にした。

阿川佐和子は「まじめじゃないですか」とフォローしたが、田母神氏は「普通は、8割くらい状況が分かったら決めてくれないと、仕事は進まないでしょ。でもあの方は、100%というか、それを追求するから仕事が遅れ遅れになる」とした上で「時間がかかるから、もう辞めてもらった方がいいと私は思います。みんな困っているのに、日本が変わりませんよ」と主張した。

石破首相は福田康夫内閣で約1年間、防衛相を務め、田母神氏はその間、統合幕僚長を務めた。