元内閣官房参与で京大大学院教授の藤井聡氏(56)が27日放送のABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜午前9時30分=関西ローカル)に出演。自民党総裁選(10月4日投開票)に出馬している小泉進次郎農相(44)の陣営による「ステルスマーケティング(ステマ)」問題について、小泉氏自身の責任に言及した。
この問題は25日発売の「週刊文春」の報道で明るみに出た。小泉氏陣営で「総務・広報班」班長を務める、牧島かれん元デジタル相の事務所が、小泉氏を過度に称賛する“やらせコメント”を「総裁まちがいなし」「あの石破さんを説得できたのスゴい」「ビジネスエセ保守に負けるな」など、具体的な書き込みを例示しながら指示していたと報じられた。
牧島氏は総務・広報班長を辞任。小泉氏は、「参考例の中に一部行き過ぎた表現があった。私自身は知らなかったこととはいえ、総裁選がかかわることで、申し訳なく思う」としながら、「再発防止を徹底し、引き続き緊張感をもって総裁選に臨んでいく」と述べている。
藤井氏は、「(ステマは)明確な内規規律違反なわけですよ。公職選挙法ではないですが、党の規約の中で、党員の方、選挙する権利があるって書いてあって、選挙っていうのは、当然ながら定義上、公正中立なものであるべきで。選挙っていうものは個人の判断に基づくものでなければならないわけで、それが不当にゆがめられるっていうことは絶対ダメなこと。それをゆがめているわけじゃないですか」と指摘。
また、「ポイントは(書き込みの依頼メールに)『書いてほしい』って書いていることなんですよ。例示しているだけだったらギリギリセーフなんですよ。例えば、こういうコメントに賛同されるんだったら書いてください。その時に『こんなん使ったらどうですか』やったらいいんですよ。それやったら『僕、賛同しないし』でいける」とも。
しかし「書いてほしい、書いてくれって広報が言っているんですよ。命令になっている」とし、「フェイクがすごく問題になっているじゃないですか、SNSで。フェイクそのもので、それをやっているんだから。『その責任は私にある』って進次郎さんが言っているんですよ、どう取るねん、その責任-っていうことですよ」と述べた。
さらに、「進次郎さんが謝罪した時の言葉を見ると、『行き過ぎたところがあったので申し訳ない』と言っているんですよ。行き過ぎって何やねん、と。ここで問題にしているのは、思ってもいないことを言ってと頼んで…自分の利益のために。フェイクで書いたことが問題であって。内容が、ちょっとぬるく誹謗(ひぼう)中傷したからよかった、ほめ方もちょっとぬるくしたらよかったとかいう問題じゃなくて、ゼロイチでアウトなんですよ。行き過ぎとかいう話じゃない。感度が鈍すぎで、本人自身が感度が鈍いんですよ。何をやったか分かっていない」と強調していた。

