5人が立候補した自民党総裁選は4日、投開票され、1回目の投票では過半数を獲得した候補がおらず、党員票、国会議員票で獲得票数の上位2人となった高市早苗前経済安全保障担当相(63)、小泉進次郎農相(44)による決選投票となった。
猛追が伝えられた林芳正官房長官(64)、小林鷹之元経済安全保障担当相(50)、茂木敏充前幹事長(69)は届かなかった。
1回目の投票では高市氏が183票(党員119 議員64)、小泉氏が164票(党員84 議員80)、林氏が134票(党員62 議員72)、小林氏が59票(党員15 議員44)、茂木氏が49票(党員15 議員34)を獲得した。1回目の投票で、議員票295票と党員票295票の計590票のうち過半数を取れば即時、新総裁決定だったが、いずれも届かなかった。
投票結果が出ると、すぐさま最終演説に突入。まずは小泉氏が登壇した。与えられた時間は5分だった。
小泉氏の次に、高市氏が登壇。昨年の総裁選で高市氏は最終演説で与えられた5分の時間をオーバー。決選投票に影響があったとの見方も指摘されていたが今回は5分以内にまとめた。
以下、全文。
高市早苗でございます。 再びこの場に立たせていただけるということは、ここにおいでになる国会議員や地方議員の皆さま、そして全国の党員の皆さま多くの国民の皆さまのおかげでございます。まずもって、深く感謝申し上げます。
この12日間、5人の候補者たちは議論を戦わせました。日本を思う気持ちはみんな同じ。それぞれの良さを生かし合いたいと強く思いました。ライバルたちは固い絆の同志になりました。茂木候補、林候補、小泉候補、小林候補ありがとうございました。選挙管理会の皆さま、また党職員の皆さまスタッフの皆さまも本当にありがとうございました。
わたくしが、なぜ今回の総裁選挙に臨んだか。それは日本の今と未来のために自民党が変わらなければならない。この強い危機感からでございます。今の暮らしや未来への不安を希望に変える政治をつくっていきたい、そう思いました。日本と日本人を心から愛するものとして、日本と日本人の底力を。信じてやまないものとして、わたくしは三たび立候補致しました。
自民党は、これまで数々の難題にあたり、将来を見据えてやるべき政策を堂々と実行をしてし参りました。しかし、昨今全国、各地で厳しい声を伺います。自民党が何をやりたい政党なんか、よう分からんようになった。暮らしの厳しさを分かっているのか。自民党の政策には、夢がない。これが一番ショックでした。
野党の時にも支え続けてくださった岩盤支持層の皆さま、また保守層の方々当院の皆さまから特に厳しいお声をいただきました。国民の皆さまのお声に耳を傾けていく。みんなで訴えてきた総裁選でございました。その締めくくりと、始まりの今です。
全国の党員、国民の皆さまが固唾(かたず)をのんで、自民党の覚悟を見守っておられます。わたくしは今日、この場において、ご一緒している議員の皆さまと共に、自民党に新たな歴史を刻みたい。
来月でわが党は、立党70年。政治は国民のもので始まる立党宣言に立ち返りましょう。今の綱領、常に進歩を目指す。保守政党です。そして自民党は専門人材の宝庫です。これが自民党の強みです。全員参加、そして全世代総力結収、この方針で臨んで参いります。
わたくしにも至らぬ点多々ございます。常に自らを省み、内外の諸課題に対峙(たいじ)するときにも、謙虚な姿勢で、政権運営に臨みます。まずは、物価価対策しっかりやりましょう。中小事業者、また病院介護施設生活者の皆さまのご苦労に寄り添う対策。しっかりと講じます。
強い日本経済を取り戻すために、日本が優位性を持つ技術。この社会実装と市場展開、致します。また、地域を守る、稼げる農林水産業の育成に力を注ぎます。日本の平和を守るために、日米同盟を基軸に同志国連携を強化し、自由で開かれた、インド太平洋を主導します。
そして課題や懸案を持つ国だからこそ対話を重視する。そうした姿勢で、外交に臨みます。わたくしは常に国益を第一にバランス感覚を持って国家経営にあたる。そういう覚悟でございます。
日本列島を強く、豊かにそうして、次の世代に引き継いでまいりましょう。わたくし、高市早苗に皆さまの熱い心をお託しくださいませ。本当にありがとうございました。

