将棋界のトップ棋士が公開対局で全国を転戦する勝ち抜き戦「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦(JT杯)」特別対局、藤井聡太7冠(23)対羽生善治九段(55)戦が12日、名古屋市「ポートメッセなごや」で、羽生の先手で始まった。
本来なら藤井と渡辺明JT杯覇者(41)の準決勝が行われる予定だったが、渡辺が9月17日から来年3月末まで休場したため、不戦敗。急きょこの対局が組まれた。主催者側によると、この公式戦での不戦敗は過去に例がないという。
渡辺は昨年5月、フットサル中に左膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂。同年12月から今年1月まで休場した。戦列に復帰したが、今年4月10日から6月30日まで再度、休場して復帰した。この間、8月には新潟でJT杯2回戦を戦い、山崎隆之八段を下していた。
藤井は不戦勝となり、11月23日に東京・有明「東京ビッグサイト」で行われる決勝への進出が決まっている。もう一方の準決勝、永瀬拓矢九段対佐藤天彦九段戦は11月9日、大阪市「インテックス大阪」で行われる。
この公式戦は前回優勝の渡辺、今年2月末の時点でタイトルを保持していた藤井、伊藤匠叡王と、前年度の賞金ランキング上位者の計12人が参加し、公開対局で全国各地を転戦する。優勝賞金500万円。持ち時間は各10分。使い切ると1手30秒未満で指さなければならない。ただし、1分単位で計5回の考慮時間がある早指し戦。

