公明党の西田実仁幹事長は13日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。今後の臨時国会で行われる首相指名選挙で、立憲民主党の一部から斉藤鉄夫代表への投票論が浮上していることを指摘され「そういう声もちらほら聞こえてまいります」と述べ、認識していることを明かした。

衆院で自民党の全議席は196だが、立民(148議席)と公明党(24議席)の議席を会わせると172議席で、国民民主党(27議席)や日本維新の会(35議席)など、ほかの野党の議席数を合わせると、数の上では斉藤氏が高市氏を上回る計算になる。こうした展開になった場合、高市氏との決選投票で斉藤氏が高市氏を上回る可能性もあり、野党がある程度まとまって斉藤氏に投票した場合、まさかの「斉藤首相」誕生の可能性もあるという仰天シナリオが、永田町で数日前から飛び交っている。

斉藤氏は、首相指名選挙での対応について「1度目は斉藤鉄夫と書き、決選投票では斉藤と書くか、棄権する」と述べている。このことを問われた西田氏は「1回目(の投票)は、連立解消ということはそういうことです、2回目があるのはほぼ確実でしょうが、(だれに投票するかは)党内で議論をこれから本格的にしようと思っている。いろんな事情を見ながら決めたい」「いろんな可能性がある」と、斉藤氏の発言とは異なるニュアンスでコメントした。

この発言に、テレ朝政治部官邸キャップの千々岩森生記者が「斉藤さんは、最初(の投票)は斉藤と書くか棄権だとおっしゃった。それ以外もあるんですか」と問うと、西田氏は「いろんな状況、環境を見て最終的に。2回目はどうするかは決めていない。あらゆる可能性があるということを申し上げている」と述べ、野党候補に投票する可能性にも含みを持たせた。

これに、千々岩氏が「立憲の中には『斉藤さん』という名前でもいいという声があります」と、「斉藤首班」案に触れると、西田氏は「そういう声もちらほら聞こえてまいりますが、いちばん大事なのは、国民生活をどう守っていくのか、そのためにどういう枠組みが必要かということ。そのためには政策合意をして前に進めないと、首班指名だけ受けても、後は混乱したら国民のみなさんに申し訳ない。そういうことをきちんと詰めていくことがないと、それは軽々にはできない」と述べ、一部野党で浮上の「斉藤首班」案については、慎重なコメントに終始した。