ジャーナリストの鈴木エイト氏が28日、読売テレビの情報番組「かんさい情報ネットten.」(月~金曜午後3時50分)に生出演。22年7月に奈良市で参院選の応援演説中の安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件で、殺人罪などで起訴された山上徹也被告(45)について語った。

この日、山上被告の裁判員裁判初公判(田中伸一裁判長)が奈良地裁で開かれた。山上被告は「内容について、事実です。私のしたことに間違いありません」と述べ、安倍氏を殺害したとする殺人罪の起訴内容を認めた。

裁判を傍聴し、奈良地裁前から中継に応じたエイト氏は「髪が伸びていることは聞いてたんですけど、それを束ねて、受け答えの声の小ささも含めて、非常にけだるい感じが見えてちょっと意外でした」と山上被告の様子に困惑。罪状認否や人定質問での受け答えに注目していたというが、「入廷の時から、言い方は悪いんですが、やる気のない感じでふてくされたと取れるような態度で入ってきて、彼の印象が変わった。イメージして山上徹也像と外れるところがあった」。

証拠調べ中、頬づえをついて資料を読んでいる様子もあったといい、「真剣に見ているという見方もできるが、ちょっと達観、諦観の念があるようなところも見えたりして、今後彼が自分の言葉でどのように語るか、より一層興味がわいた」と印象を語った。

公判は検察側、続いて弁護側の証人尋問へと進み、弁護側の証人として山上被告の母親も出廷予定だ。11月20日からは被告人質問が予定されている。

エイト氏は「宗教の2世とかの問題以外にも、これまで見過ごされてきた社会弱者が受けてきた問題がある。そういう方たちが声を上げても拾ってもらえない、解決されないと山上被告が認識していたのなら、ちゃんと被害の声を上げたら、それが取り上げられて是正されていくという社会になってほしい」と希望。そのためにも、山上被告に被告人質問で「しっかりしゃべると思いますけど、きっちり真実を語ってもらいたい。事件から3年以上たつ中で、彼の認識が事件直後と今でどう変わってきたのか、もし反省の気持ちがあるのなら、反省の中身は何なのか。とにかく真実を語ってほしい」と語った。

判決は来年1月21日に言い渡される。