高市早苗首相は4日、衆院本会議で行われた自身の所信表明演説に対する代表質問で、先月来日したトランプ米大統領をノーベル平和賞に推薦したことの真意を問われ、事実関係を含めて「お答えすることは控えたい」と述べ、まさかの「無回答」で応じた。

立憲民主党の野田佳彦代表の代表質問に答えた。

議場では「えええええええ」「答えてくださーい」など、野党席から、ひときわ激しいヤジが飛び交ったが、高市首相は表情を変えず、次の答弁に移った。

野田氏は、先月28日にトランプ氏との日米首脳会談に臨んだ高市首相について「満面の笑みで元気いっぱいおもてなしをされ、大統領もエネルギッシュな女性と評価をされ、個人的な関係構築の良いスタートを切れたのではないかと拝察します」と、一定の評価をした。一方で、「ただし、ノーベル平和賞に推薦すると伝えたとしたなら、それはいきすぎた『お世辞外交』であり、軽率です」と批判。トランプ氏が、「核兵器実験」の指示を米国防総省に出したと報じられていることを念頭に、「(米国が)1992年を最後に行っていない、爆発を伴う地下核実験を行えば、ロシアや中国も行う口実を与えかねない」とした上で「今も候補に推薦するおつもりですか」と、首相の真意をただした。

これに対し、高市首相は「候補者の推薦につきましては、ノルウェーのノーベル賞委員会が審査資料を少なくとも50年間は開示しないこととしているのを踏まえ、推薦の事実、及びこれを前提としたおたずねに、お答えすることは控えたいと思います」と述べるにとどめ、推薦の事実関係を含めて何も答えなかった。

米政府側は、先月28日の日米首脳会談で、高市首相が2026年のノーベル平和賞候補にトランプ氏を推薦する意向を伝えたと明かしたと伝えられている。