弁護士の若狭勝氏が4日、TBS系「ひるおび」(月~金曜午前10時25分)に出演。安倍晋三元首相銃撃事件で殺人罪などに問われた山上徹也被告について「死刑求刑は難しくなってきた」と見解を語った。
裁判員裁判第12回公判が2日に奈良地裁で開かれた。山上被告は被告人質問で、検察側から安倍元首相を狙うことに納得はできていたのかと問われると「あくまでも旧統一教会が対象。教会に関与を示す政治家の最も著名な人を狙うのに意味がないとは思っていなかったが、本筋ではないと思っていた」と証言した。
国際弁護士の八代英輝氏は、山上被告が安倍元首相をターゲットとしたことを「本筋ではない」と述べたことについて「注目すべきは、この質問を引き出したのは検察側ということ」と着目。「検察の質問の中で『安倍総理を狙ったのは割と最近のことですね』とあったり、『本質でない』ということを引き出している。全体の裁判官の立場として聞いていると、政治的テロより個人的な恨みの方が強い犯罪だったんだな」と印象を語った。
八代氏の発言を受け、若狭氏は「18日の検察側の論告求刑で、場合によっては死刑求刑がなされる可能性もあるとみていたんですが。ただ昨日の話を踏まえて、八代さんの指摘を考えていくと、なかなか死刑求刑は難しくなってきているのかな」と指摘。「政治テロになっていけば死刑求刑も十分あり得たと思うんですけど、政治テロ的な形で被告人質問が検察からなされたわけではなくて。ある意味フラットというか、本当の気持ちを聞こうとしているということだとすると、政治テロが(方向性として)落ちてくると、死刑求刑は難しくなってくるのかな」と話した。
また「逆に死刑求刑をしたら、証拠に基づかない死刑求刑だと、検察に対しては相当批判が起きると思う。18日の論告求刑がどうなるかを占うための被告人質問だったと思う」と私見を述べていた。

