史上最高値の5億1030万円のクロマグロを釣り上げた青森・大間港の「第11長宝丸」の関係者が喜びの声をあげた。電話口に立ったのは伊藤豊一船長(60)の実弟喜博さん(55)で「本当に驚いた」と話した。
第一報は、漁師仲間数人が豊洲市場を訪ねており「おめー、びっくらこいたぞ、一番マグロだ。5億円超えたぞ」と電話がかかってきたという。喜博さんは「ウソだ。なんかの間違いでねえか。ちゃんと確認してくれ」としばらく半信半疑状態で、一番マグロであることも、金額も、誤報と勘違いして信じられなかったという。
漁は今年のマグロ漁解禁日の1月3日夜。はえ縄漁で、仕掛けを回収して4本のクロマグロが掛かっていた。今回競り落とされた243キロはその中でも一番大きかった。漁は兄の息子でおいの一長さん(27)と3人で協力している。これまで一番マグロは、東京中央卸売市場が1999年に記録をつける以前の30年前以上にはあったが、記録となったのは初。喜博さんは「デビューが史上最高額の5億円超というは本当にたまげた」と語っている。
今回の魚について喜博さんは「手早く船内に取り込んで、処理もできたので鮮度は抜群。自信のマグロでした」と話した。競り落としたすしざんまいの木村清社長も「もうね、マグロの形がほれぼれするような。目利きで本当にいいマグロだと感じた」と話すほどだった。
長宝丸は漁以外でも、食堂を運営していることで知られている。現在は冬期間で休業中。喜博さんは「3月下旬に食堂も再開できるから、そのときは『5億円定食』をメニュー化したいですね」と話した。そして過去にテレビのロケで木村社長が大間を訪問していて、そのときにあいさつはしていたという。「ぜひ、大間においでいただいて、食堂にも寄っていただいて、感謝を伝えたいですね」と話していた。
思わぬ形で釣ったクロマグロが5億円になったが、喜博さんは「あまりに突然すぎて、何の資金にしようか、何を買おうかとか何も決めていない…いや、まだ決められないです」と正直な心中を語った。

