市の男性職員とのラブホテル面会問題が発覚した小川晶前市長(43)の辞職に伴う前橋市長選が12日、投開票され、無所属で立候補した小川氏が再選確実となった。スキャンダルの逆風はあったが、子育て政策の実績などを訴え、群馬県の山本一太知事が支援する弁護士の丸山彬氏(40)らを破った。
午後7時過ぎに小川氏の当確報道があり、市内の陣営に午後7時半過ぎに姿をみせた。黒いスラックスに白いタートルネック、紺のジャケット姿で支援者らの前に立った。「万歳」は市民に迷惑をかけたとして封印。多くの支援者から次々に花束を受け取り、喜びの表情を見せた。小川氏は深々と一礼し、集まった報道陣の多さを示す、束ねられた10本近いマイクを両手で握ると「ちょっとマイクが重たくてうまくしゃべれない」としつつ「本当にみなさん、厳しい選挙戦、出直し選挙、本来であれば4年間の任期を務めるはずだったところを途中で選挙をやらなければいけなくなった。私の責任でみなさんに迷惑をかけて厳しい選挙戦戦わなくてはいけなくなった。一緒に戦っていただいてこの結果を勝ち取っていただいた皆さまにまずをもって感謝を申し上げます」と語った。
小川氏は「すべては私の責任だというふうに思っています。自分の軽率な行動によって、本当に、日本中を騒がせてしまいました」と、ラブホ問題を振り返った。その上で「自分が一番辛い時に皆さんに本当に助けていただきました」と支持者らに感謝した。再選確実となり「結果として、もう一度皆さんに託していただいた。本当にもう一度小川さんを信じてみようと多くの市民の皆さんに今回選んでいただけたということで、改めて責任の重さを感じているところでございます」と語り「今度はもっといい仕事をしていきたい。もうすぐにでも働いて、皆さんと一緒に皆さんのためにもっともっといい前橋を作っていきたいというふうに思っています」と決意表明した。
ただ、批判の声もあるとした上で「こうして私に期待をしてくれている方々ばかりではないというふうに思っています。厳しい声もたくさんあると思います。すべての市民の皆様に、これからしっかりと仕事をして、これからの私の行動ですべての市民の皆様の信頼をまた積み重ねていきたい」と語った。
小川氏は昨年9月、市職員男性とのラブホテルでの密会が報じられ、男女関係は否定したが、同11月27日に引責辞任。12月17日、会見を開き、無所属での出直し市長選出馬を正式表明した。同19日には、自身のインスタグラムをで、白いダウンジャケット姿でのぼりを手に、車道に向かって深く頭を下げる場面を背中から写した写真をアップ。「今朝、出馬表明以来、初めて街頭に立ちました。冷え込みの厳しい朝でしたが、『寒いでしょう』とホッカイロを手渡してくださった方や、温かいお茶を差し入れてくださった方がいました」と切り出すと「通学途中の学生さんたちも、立ち止まって挨拶をしてくれたり、会釈をしてくれたりして、その一つひとつが励みになりました」と感謝していた。
その後は連日にわたり、インスタに活動報告をアップ。連日、街頭演説や会合出席の様子が報告された。頭を下げたり、両手をあわせておわびをする写真も20枚近く掲載された。
選挙戦最終日となった11日には「選挙戦最終日にあたり、最後に皆さまに心よりの感謝をお伝えしたいです」と切り出し投稿。「この選挙戦で改めて、前橋で暮らす皆さまの温かさ、優しさを肌で感じることができました。お会いして言葉を重ねるたびに、何度も、何度も、励まし勇気をいただいて参りました。こんなにも温かく、優しい前橋の皆さまに、ご心配とご迷惑をおかけしてしまった失態を、私は一生背負って生きていきます。本当に、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。
その上で「それでも私は、この前橋のために尽くしたい。働きたい。その覚悟から、再スタートを決意しました。前橋のまちは、誰か特定の人の理想のためにあるのではなく、今日を生き、これから生まれてくる市民の皆さまのためにあります。日々の暮らしが最優先。この言葉に、この選挙戦でお伝えしたいすべてが込められていると感じています」と決意を込め「7日間、多くの皆さまと対話しました。私は、皆さまの想いを形にし、笑顔あふれる前橋の先頭に立ち、この街の未来を最後まで引き受ける覚悟です。本当に、本当に、最後まで応援してくださりありがとうございました」と記していた。

