将棋の第19回朝日杯本戦トーナメント準々決勝、伊藤匠2冠(叡王・王座=23)対青嶋未来七段(30)戦が17日午後2時から名古屋市「ポートメッセなごや」で公開対局で行われた。先手の青嶋の三間飛車に対し、伊藤が攻めをつなげて120手で攻略。午前10時からの1回戦で羽生善治九段を下したのに続き、連勝で初めてのベスト4に一番乗りした。
青嶋の快進撃はベスト8で終わった。1回戦(四間飛車)に続いての振り飛車穴熊。自分の将棋を貫いた。「方針通り行かず、激しい変化もあり得る形だった。こっちが欲張っている作戦に反発されるのはある程度、予想していた。途中から想定外になった。どこかで認識ミスがあった。こちらの想定よりいい受けで来られて、ちょっとずつ攻めが単調になってしまった」と悔やんだ。
朝日杯は第15回、第18回と本戦に出場している。過去2回は初戦で姿を消した。今回は1次予選で昨年の棋聖戦挑戦者の杉本和陽六段、齊籐優希四段、石井健太郎七段に勝つと、2次予選で棋王戦連続挑戦を決めた増田康宏八段とタイトル獲得経験者の屋敷伸之九段を下し、本戦に勝ち上がった。午前中の1回戦では、服部慎一郎七段との混戦を制した。
「何とか勝つことができて、壁をやぶった感じでしたが、この将棋は伊藤2冠の壁が厚かった。全体的には自分らしい将棋ができた。やりたいようにはやれた」と胸を張っていた。

