自民党の麻生太郎副総裁(85)が4日、衆院選(8日投開票)の応援演説の際に立った際、連立政権の相手を「国民新党」と連呼する一幕があった。
麻生氏は、奈良1区で立候補している前職、小林茂樹・文科副大臣の応援演説に登壇。その模様は、陣営のYouTubeチャンネルでも配信された。
麻生氏は、自民が24年の衆院選、昨年の参院選で過半数を失い、少数与党となった経緯に言及。その後、高市早苗首相の政権が誕生し、話題になった際に「残念ながら、長らく26年連帯した公明党が離脱をされましたから、その後、いろいろなことを考えて、国民新党を連立のパートナーに選びました」と語った。続けて「いろいろご不満もあるだろう、しかし我々としてはいろいろ考えた末、国民新党と連立を組むという決定をしたわけです」と、現在連立パートナーの日本維新の会について、2度「国民新党」と連呼した。
その直前には、石破茂前首相の政権運営にもチクリとひと刺し。2度の選挙の敗北を振り返る形で「私どもはこの選挙で、残念ながら負けた責任を取ろうとしない、前の総裁を辞めてもらって、辞めない、というから辞めてもらって、奈良が選んだ高市早苗を内閣総理大臣にすべく、総裁選を戦いました」と、石破氏の名前こそ出さなかったが否定的に発言した。
さらに、高市内閣誕生から3カ月間の、ガソリン暫定税率廃止などの実績を強調。その際も「その前、1年3カ月の間、内閣をやっていた前総理の時は、残念ながら“どよーん”として、何も動かなかった。それに比べて、高市早苗、3カ月で、世の中明るくなったと思いませんか」と聴取に呼びかけると「間違いなく、皆さんが選んだ高市早苗は、今の内閣として極めて評判がいい。おかげさまで、今回の選挙も間違いなく、前回の選挙と違って、追い風が吹き始めている。そういう状況までやってこれた」と述べた。
奈良は高市首相のおひざ元で、麻生氏は演説で、当初は高市首相が小林氏の応援に入る予定だったが、体調や多忙を理由に、代役を引き受けたことも明かした。
奈良1区は、当選8回の中道改革連合の馬淵澄夫元代表代行も立候補する激戦区。国民民主新人の杉本葵氏、参政新人の黒川洋司氏、共産新人の谷川和広氏も立候補している。
国民新党は05年、小泉純一郎政権の郵政民営化に反対した自民党の綿貫民輔氏、亀井静香氏らが離党して結成。09年に民主党が政権を奪取した際は連立政権入りした。その後、勢力を減らし、13年に解党した。

