こんにちは。今週も、チャーチルダウンズ競馬場で行われたケンタッキーダービーについてお話ししたいと思います。日本時間では朝早くのレースでしたが、皆さまは観戦されましたか? デルマソトガケは6着で、残念ながら日本調教馬初の快挙を成し遂げることは出来ず悔しい結果となりました。

一緒に出走を予定していたコンティノアールはレース2日前に出走取り消しとなってしまい、その日からレース当日までは複雑な気持ちでした。矢作厩舎陣営の気持ちを思うと無念の言葉しかなかったです。そして、その無念を音無厩舎のデルマソトカゲで何とか晴らしたいと、一致団結して競馬へ向かいました。

レース当日の競馬場の雰囲気は、まさに国を挙げてのお祭りといった感じで、個人的にはオーストラリアのメルボルンカップの雰囲気に近いと感じました。ただ、チャーチルダウンズ競馬場はフレミントン競馬場に比べて小さいので、大観客の迫力がより近くに感じられ、異様な緊張感には癖になりそうなほど高揚しました(笑い)。米国で「最も偉大な2分間」を体感することができ、素晴らしい経験となりました。ファンの皆さまにも、ぜひ1度体験してもらいたいです。

レースはケンタッキーダービー特有のハイペースの展開で、デルマソトガケはスタートが思わしくなかったものの中団より少し後ろで勝ち馬のそばにいたので、ポジション的には問題ないと感じました。最後の直線はジリジリと伸びて6着でした。結果は残念でしたが、力の差はそれほど感じず、日本のダート界のレベルがアメリカでも通用するようになってきたと感じることができました。

日本調教馬がケンタッキーダービーを制覇する日はそう遠くないと思います。その時は、私もその歴史的瞬間に立ち会っていたいと願っています。素晴らしい経験をさせてくださった、デルマソトカゲ関係者の皆さま、コンティノアール関係者の皆さまには、感謝の気持ちでいっぱいです。また応援してくれたファンの皆さま、誠にありがとうございました。何より、長期にわたって頑張った2頭をたたえたいと思います。人も馬もこれから帰国の途につき、馬は水曜日に成田空港に到着します。人馬ともに、久しぶりの日本を待ち遠しく思っています(笑い)。(レースホースコーディネーター)

レースに向かう途中のデルマソトガケ(2023年5月7日撮影)
レースに向かう途中のデルマソトガケ(2023年5月7日撮影)
レースに向かう途中のデルマソトガケ(2023年5月7日撮影)
レースに向かう途中のデルマソトガケ(2023年5月7日撮影)
子どもとの秘話が有名で、G1・3連勝など世界的に有名な馬コーディズウィッシュと記念撮影
子どもとの秘話が有名で、G1・3連勝など世界的に有名な馬コーディズウィッシュと記念撮影
チャーチルダウンズ競馬場の様子(2023年5月7日撮影)
チャーチルダウンズ競馬場の様子(2023年5月7日撮影)
チャーチルダウンズ競馬場の様子(2023年5月7日撮影)
チャーチルダウンズ競馬場の様子(2023年5月7日撮影)
ウイスキー(2023年5月7日撮影)
ウイスキー(2023年5月7日撮影)