<1>20年・3連単343万2870円=優勝馬アドマイヤジャスタ

20年函館記念を制したアドマイヤジャスタ
20年函館記念を制したアドマイヤジャスタ

16頭立てのブービー15番人気アドマイヤジャスタが勝利した。18年ホープフルS2着馬だが、それ以降は不振が続いており、相当に人気を落としていた。初コンビの吉田隼騎手に導かれ、道中は中団を追走。最後は直線の外からしぶとく伸びて、1馬身半差で念願の重賞初制覇を決めた。単勝は7730円。

2着は後方から追い上げた13番人気のドゥオーモ。3着には好位から踏ん張った3番人気バイオスパークが入り、3連単は343万2870円のびっくり配当となった。

その3連単、単勝に加え、馬連13万1670円、馬単27万7090円、3連複28万3880円、1・2着のワイド2万8390円は、いずれも函館記念の式別最高払戻金額となっている。


<2>00年・馬連3万130円=優勝馬クラフトマンシップ

00年函館記念を制したクラフトマンシップと勝浦正樹騎手
00年函館記念を制したクラフトマンシップと勝浦正樹騎手

16頭立て14番人気のクラフトマンシップが、2度目の重賞挑戦で初制覇を飾った。前走の七夕賞はハンデ53キロで8着。続くこのレースはハンデ52キロと1キロ減だった。中団追走からやや重馬場をものともせず、上がり最速35秒9の脚を披露。勝浦騎手のステッキに応え、先頭でゴールを駆け抜けた。単勝は4710円。

2着には7番人気オースミタイカンが入り、馬連は3万130円の高配当だった。3着は2番人気エアギャングスター。1番人気アドマイヤコジーンは6着。

ちなみに、クラフトマンシップは翌01年も14番人気で出走。ハンデは55キロに増えたが2着に好走し、馬連1万3220円の波乱を演出した。また、02年、03年も出走して5、10着。その03年函館記念が現役最後のレースとなった。


<3>07年・馬単4万3370円=優勝馬エリモハリアー

07年函館記念を制したエリモハリアーと武幸四郎騎手
07年函館記念を制したエリモハリアーと武幸四郎騎手

函館記念といえばエリモハリアー。しかし、この年ばかりは“まさか”だった。05、06年と連覇したものの、その06年夏から長期休養があり、10カ月半ぶりだった前哨戦・巴賞は11頭立て11着。3連覇を期待するファンも多かったが、10頭立ての7番人気に甘んじた。ハンデは1年ごとに1キロ増えて57キロ。苦戦が予想されたが、中団追走から直線は外から目を見張る伸びで差し切った。単勝は2510円。

2着には9番人気ロフティーエイムが入り、馬連1万8620円、馬単4万3370円の高配当となった。

ちなみに、4連覇を狙った08年は6番人気で4着。09年は出走せず、10年の13着が現役最後のレースとなった。