<1>97年・馬連290円=優勝馬エアグルーヴ
2番人気のエアグルーヴが前年のオークス以来となるG1・2勝目を飾った。武豊騎手に導かれ、中団外から豪脚を発揮すると、ゴール前は単勝1・5倍、断然人気のバブルガムフェローと一騎打ち。最後は首差で接戦を制した。馬連290円は天皇賞・秋の式別最低払戻金額。なお、3着ジェニュインは2着バブルから5馬身差だった。
ちなみに、天皇賞・秋が芝2000メートルで行われるようになった84年以降、牝馬の勝利は初めてだった。
<2>21年・3連複350円=優勝馬エフフォーリア
横山武騎手が乗った唯一の3歳馬、3番人気エフフォーリアが、6番手追走から抜け出して快勝。同年の皐月賞に続くG1・2勝目を飾った。3歳馬による天皇賞・秋制覇は02年シンボリクリスエス以来19年ぶりだった。
1馬身差の2着が1番人気のコントレイル、3着が2番人気のグランアレグリアで、上位人気の3頭で決着。3連複は350円、3連単は2040円というがちがち配当になった。ともに今でも天皇賞・秋の式別最低払戻金額。
なお、エフフォーリアは続く有馬記念も制して、この年の年度代表馬に輝いた。
<3>08年・3連単3250円=優勝馬ウオッカ
1番人気のウオッカが大接戦を制した。中団の外から末脚を伸ばすと、最後はライバルで2番人気のダイワスカーレットと鼻面をそろえてゴール。長い写真判定の末、わずか2センチだけウオッカが先着した。1分57秒2のレコードでG1・4勝目をマーク。武豊騎手は天皇賞・秋5勝目を飾った。単勝270円、馬連は550円。
3着には3番人気のディープスカイが入り、1、2、3番人気の順番通りに決着。3連複は710円、3連単は3250円だった。