<1>ジューンアヲニヨシ(京都10R許波多特別・15時00分発走)

23年5月7日、京都5Rの3歳未勝利を制したジューンアヲニヨシ
23年5月7日、京都5Rの3歳未勝利を制したジューンアヲニヨシ

1回京都の芝コースは、開幕週から例年以上に時計のかかる特殊なコンディションが続いた。今週から一応の開催替わりとはいえ、先週と同じBコース使用。劇的な変化を望むのは難しい。

その先週の京都では、新馬、未勝利を除く芝5鞍のうち4鞍で、ダートあるいは芝の重馬場で勝ち鞍のあった馬が勝利した。パワーが求められる条件での好走歴は大きなアドバンテージになる。

ジューンアヲニヨシは芝・重馬場のデビュー戦で3着、初勝利が芝・不良馬場という道悪巧者。しかも、今回と同じ京都芝2200メートルは2勝2勝というコース巧者でもある。前走の琵琶湖特別は5着に終わったものの、昇級初戦で掲示板確保なら及第点。当時よりさらにパワー優先となった馬場なら、前走以上の結果が見込める。


<2>サトノルフィアン(東京9R銀蹄S・14時35分発走)

6日、門松S2着に入ったサトノルフィアン(右)。左は勝ったモズリッキー
6日、門松S2着に入ったサトノルフィアン(右)。左は勝ったモズリッキー

馬場が渋った20年(やや重)、21年(重)は東京ダート1400メートルで1分23秒5、1分22秒7の高速決着。一方、良馬場だった近2年は22年=1分24秒6、23年=1分24秒0といずれも標準的な時計で決着している。

今年は、冬場の乾いた馬場での開催が濃厚な空模様。現状での持ち時計、いわゆる時計の裏付けはさほど気にする必要がないと考えていい。

サトノルフィアンは過去3回、ダート1400メートルを走って着実に持ち時計を短縮。しかも1、2、2着とこの距離では底を見せていない。となれば、前走の門松Sでマークした1分23秒6が能力の限界値でないことは明白だ。1分24秒0前後の攻防なら勝ち負けに加わってくる可能性が大きい。


<3>バトルボーン(東京11R白富士S・15時45分発走)

22年11月、ウェルカムSを制したバトルボーンとルメール騎手
22年11月、ウェルカムSを制したバトルボーンとルメール騎手

22年以降の東京芝2000メートル戦で、最も多くの勝ち星を挙げている騎手は【25・8・7・15】のルメール騎手。【10・5・7・33】で2位につける戸崎騎手のはるか上をいく、勝率45・5%、連対率60%、複勝率72・7%という圧倒的な数字を残している。

この舞台におけるルメール騎手は黙って買い。というわけで、バトルボーンに狙いを絞りたい。22年3月の未勝利Vから4連勝でオープン入り。前走の七夕賞でストップしたが、重賞初挑戦で0秒3差の4着と改めてポテンシャルの高さを示した。当舞台で無双を続けるルメール騎手との再タッグで、再び連勝街道へと足を踏み入れる。


【先週土曜の結果】

<1>セオ

京都11R石清水S 2着(3番人気)

<2>グレースルージュ

小倉9R萌黄賞 6着(4番人気)

<3>シンヨモギネス

京都10R宇治川特別 2着(3番人気)

◆DB班とは 極ウマ・プレミアム、および日刊スポーツの競馬面をさまざまな形で支える内勤チーム。DBはデータベースの略で、通称はディービー班。