☆カルロヴェローチェ(土曜京都11R・洛陽S16着)

NHKマイルC以来9カ月ぶりで22キロ増。成長分を見込んでも、さすがに太かった。前半は掛かり気味も、この馬にしては折り合いがついた方。本来はもっと前進気勢の強いタイプで、比較的落ち着いて走っていたこと自体、本来の姿ではなかったか。それでも直線は内から一瞬伸びかけたように「脚」は見せており、やはり能力はある。ラスト1ハロンでばったり止まったのは、休み明けと距離が長かった分だろう。この後、順調に調整され、馬体が絞れてくれば一変があっていい。気性を考えると距離は1400メートルがベストだろう。


☆バロネッサ(日曜東京5R・3歳未勝利1着)

好スタートから逃げ馬を行かせて2番手。前半1000メートル59秒6の緩いペースでも、しっかり折り合いはついていた。直線はいったん2着アドマイヤマツリに並ばれるところもあったが、ルメール騎手が軽く仕掛けると、もう1段ギアが上がった。最後は抑える余裕も見せながら、1馬身4分の3突き放してのゴール。勝ち時計の1分46秒2(芝1800メートル)は、同日の初音S(4歳以上3勝クラス)の3着馬より0秒2速い優秀なもの。上のクラスでもすぐに通用する。


☆ガイアメンテ(日曜小倉9R・あすなろ賞2着)

今回は折り合いを重視して、前半は後方2番手を追走した。3コーナー過ぎまで我慢。動き出したのは残り600メートルを過ぎてから。先行馬群の後ろに取り付くと、直線は1着サトノシュトラーセ、3着オールナットの間。狭いスペースを突いて伸びてきた。ゴールではわずかに頭差届かなかったが、上がりは最速34秒0をマーク。最近では一番中身の濃い競馬だった。まだ、力のいれ具合が分かっていないが、こういう競馬が定着すれば一気にオープンまで駆け上がれるポテンシャルはある。