エフフォーリア、ヴェラアズール、デアリングタクトなど、名だたるG1馬に出資してきたKAZFORIA氏が、出資馬を選択する上での着眼点を解説します。(毎週火曜日、木曜日更新予定)

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後ろ脚については、構造上、膝のように見える部分(飛節)が少し逆「く」の字型に曲がっているので、前脚とは違った検討が必要になる。

この曲がり方が極端な馬は、構造上速く走ることが困難で故障のリスクも高く、活躍できない事も多いので、以下にリスクが高いと思われる2つのパターンを上げておく。

この判断には体長を測る際に引いた「尻ライン」を用いるが、尻ラインが後ろ脚の管の後ろのラインとほぼ重なるのが、標準的な脚の曲がり方と考えられる。

中には、飛節の曲がり方が大きく、後ろ脚がこれよりかなり後ろに着地している馬がおり、これは「後踏み曲飛」と呼ばれている。

後踏み曲飛もある程度までなら気にしないが、後ろ脚のすねのように見える部分(管)の前のラインが、尻ラインより2ミリ以上後ろに離れているような極端な場合は、様子を見るようにしている。

逆に飛節の曲がりが小さい、いわゆる「直飛」の馬もいて、これも多少までなら問題ないと言われている。

ただ、後ろ脚の管の後ろのラインが、尻ラインより2ミリ以上前に離れているような直飛の馬は敬遠するようにしている。後ろ脚の短さを示すためか、構造上の問題なのか、経験上このような馬の活躍は少ない気がする。