今週の凱旋門賞を前に、日本馬の初勝利を予言したのは競輪オタクの警備隊長F氏(60代)。「今年の日本馬を見て、函館(競輪)オールスターを思い出さないか。脇本が捨て身の逃げを打ち、番手まくりの寺崎と3番手の古性がゴール前デッドヒート。まさに近畿勢がラインの力で上位を独占(4番手の南が3着)したあのレースだよ!」。

競輪、競馬歴40年のF氏は、数多くの現場で磨いた監視力、推理力が持ち味。「昔、芸能人は歯が命、なんて言葉があったが、警備員は目が命。目で監視し、あらゆる事態を想定できなければ警備員失格だ。俺は日本馬3頭が現地の前哨戦を勝ったシーンを見て、日本馬の凱旋門賞制覇を確信した。アロヒアリイが逃げ、クロワデュノールが番手(好位)から抜け出しを図り、ビザンチンドリームがラインの最後尾から豪脚を伸ばす。まさに脇本-寺崎-古性-南が連携した函館オールスターの再現だろ。がははは」。

競馬に競輪のようなラインがあるとは思えないが、F氏が今年の日本馬に期待を膨らませているのは確か。なるほど、日本馬が3頭もそろって現地の前哨戦を快勝し、適性を示したのは過去にないこと。フォルスストレートの排水工事で水はけが良化すれば、より現実味が増す。

私が日本馬の勝利を予感したのは過去2回。現地観戦した06年はディープインパクトの勝利を疑わなかった(3位入線→失格)し、アーモンドアイが参戦を予定(19年、後に回避)した際も負けるシーンが思い浮かばなかった。当時、国枝師も「スピードシンボリの初挑戦(69年)からちょうど50年か。そうか、そうか」と節目の快挙に色気たっぷりだった。よほど自信があったに違いない。

惜しくも3着に終わったディープインパクト(左端)
惜しくも3着に終わったディープインパクト(左端)

これまで延べ35頭が挑んでは跳ね返されてきた凱旋門賞の分厚い壁。だが今年は日本馬の勝利を予感、いや確信している。歴史を変えるのは“日の丸ライン”の番手を任された? クロワデュノール。ディープ、アーモンドアイ級の絶対能力で日本競馬界の悲願を成就。そして私はディープインパクトで取り逃した幻の帯封を回収だ。