このコラムによく出てくるワードは「人生大逆転」、「一発逆転」、「一撃必殺」。そんな都合のいい展開が待っていたのが、ミュージアムマイル→コスモキュランダで決まった昨年末の有馬記念でした。

一緒に有馬記念をテレビ観戦していた業務委託先の役員O氏(60代前半)は「ヒモが抜けた~」と天を仰いだ後、スマホの購入履歴を確認すると「えっ!? 買った記憶がないのに買い目に入ってるよ。馬連が2000円あるから払い戻しは45万。これで年間収支は大幅プラス。信じられない…」。まさに一発逆転。O氏はネット投票の残高を眺めながら我を失っていました。

直後、メールで300万円を超す払い戻し履歴を送ってきたのは、学生時代からのバクチ仲間X(匿名、50代後半)。毎年百万単位で負け続け、25年も200万円近くマイナスだった負け組の筆頭格に訪れた、やや遅すぎる春。「馬連、3連単、3連複と仕留めて帯封が3つ。過去最高の払戻額で、一気に年間プラスに。人生もギャンブルも絶対にあきらめちゃいけないんだよ。おかげでもろもろの借金が清算できる。超、気持ちいい~。がははは」。3つの帯封が借金返済に消えるのは寂しい限りだが、一撃必殺で人生大逆転に成功したX。でも、負けていたらどうなっていたのか…。想像するだけで恐ろしいですね(笑い)。

26年の初夢を託すのは日刊スポーツ賞シンザン記念。エリモジョージ(75年)、フレッシュボイス(86年)、シーキングザパール(97年)、ジェンティルドンナ(12年)、ミッキーアイル(14年)、アーモンドアイ(18年)らが出世の登竜門とした伝統のマイル戦も今年が節目の60回目。狙いはバルセシート。2着馬を3馬身半ちぎった新馬戦(写真)の加速力はまさに一撃必殺の走り。マイル戦に戻った今回、直線で豪快に突き抜ける、と思いますよ。

昨年10月13日京都6R、直線鋭く伸びて新馬戦を制したバルセシート
昨年10月13日京都6R、直線鋭く伸びて新馬戦を制したバルセシート

「一寸先は闇」なのが人生であり、ギャンブルですが、役員O氏やギャンブル仲間Xのように、時にビッグチャンスが訪れるのも人生&ギャンブルの常。信じる者は救われる。26年も“人生大逆転”を信じて、張り切っていきましょう!

北村友騎手を背に坂路を単走で追い切るバルセシート(撮影・白石智彦)
北村友騎手を背に坂路を単走で追い切るバルセシート(撮影・白石智彦)

※次回は15日夜に更新予定