10日の大井で100勝の区切りを迎えた川崎の野畑凌騎手(18)。記録がコンピューター管理されている73年4月以降では南関東所属騎手最速の463日目での達成だったが、翌日に会うと「(自分の)インパクトが足らないのかな」とやや残念そう。聞けば本人的にはその記事が少なかった印象らしい。それだけ記録を意識していたようだ。今回は新聞休刊日明けなどが重なり、日刊スポーツでも20年の福原騎手、14年の笹川騎手の記録更新時よりも記事が小さくなったが、福原騎手の510日目を大幅に短縮。インパクトは十分だ。

本人も「力のある馬に乗せてもらえるようになったから」と話していたが、記録を大幅に短縮できたのは今年に入って大井での勝利数が飛躍的に伸びたことが大きな要因。ヤングジョッキーズシリーズでの騎乗をきっかけに依頼されるようになった赤嶺本厩舎は大井で最も騎乗数が多く、これまで同厩舎で5勝。赤嶺本師は「まだ粗削りだけど、そつなく乗る」と評す。

10日は1日2勝で101勝まで伸ばした。「減量がなくても乗り鞍が集まるように努力していきたいです」。2開催後の減量騎手卒業も決めた。【牛山基康】