10月19日に地方通算100勝を達成した仲野光馬騎手(36=玉井等)。ゴールの瞬間に珍しくガッツポーズが出なかったが「意識していたんですけど…」。どうも当初は何か考えていたらしい。リーチをかけたのが8月25日。「そこからが長かったので、意識するのはやめようと。『これをやろう』と決めてから2カ月ぐらい経ってしまいましたから。そういう邪心がいけないんだなと。淡々と終わらせていただきました」と苦笑い。達成後の囲み取材も彼らしさが全開だった。

今年でデビュー13年目。キャッスルトップで単勝万馬券を出した21年のジャパンダートダービー制覇からも5年が過ぎた。「明らかに今が一番、乗れている。体は脂が乗っているので、今が一番、食べ時。ただ、食べてもらえるように自分がアプローチしていかないといけないところもあるので。いい料理を提供できても、お客さんが来なければ意味がないですからね」。まさか自分を食材に例えて表現するとは思わなかったが、ここにきて身体的に充実期を迎えているようだ。

だが、100勝が見えてきたあたりから行き詰まりも感じているという。「自分でノルマを作って、一昨年、去年はクリアしたんですけど、今年は自分のノルマのペースに追いついていない。下方修正しながら、来年に生かせるように、めげずに、ブレずに、腐らずに、やっていきたいと思います。すぐに腐っちゃうんで、僕は」。初めて大きな区切りを迎え、気持ちを新たにしていた。【牛山基康】