英国競馬を締めくくる「QIPCOチャンピオンズデー」が現地18日(土曜)にアスコット競馬場で開催されます。
この日は、今年からG1に昇格したチャンピオンズ・ロングディスタンスカップ(芝3200メートル)を皮切りに、トップスプリンターが揃うG1チャンピオンズ・スプリントS(芝1200メートル)牝馬限定のG1チャンピオンズ・フィリーズ&メアズS(芝2390メートル)、マイル王決定戦のG1クイーンエリザベス2世S(芝直線1600メートル)、そして、豪華メンバーが揃ったG1英チャンピオンS(芝1990メートル)まで5つのG1が行われます。
ワールドベストレースホースランキングで首位の座にあるオンブズマン(牡4、J&T・ゴスデン、父ナイトオブサンダー)、これが引退レースとなるドラクロワ(牡3、A・オブライエン、父ドバウィ)、それにジャパンカップ参戦を視野に入れるカランダガン(セン4、F・グラファール、父グレンイーグルス)の3強対決が、英チャンピオンSで実現します。
G1英インターナショナルS(芝2050メートル、ヨーク)でドラクロワを2着に退けたオンブズマンは今年4戦2勝、2着2回。その前のG1エクリプスS(芝1990メートル、サンダウン)ではドラクロワに首差2着していて、これが3度目の直接対戦です。対するドラクロワは今季6勝4勝、2着1回。クールモアの大切な種牡馬候補で、当初はここを回避して引退がささやかれていましたが、陣営からのゴーサインが出て、大一番に臨むことになりました。カランダガンは今年初戦のG1ドバイシーマクラシック(芝2410メートル)でダノンデサイルの2着。欧州に戻ってG1コロネーションC(エプソム、芝2410メートル)はヤンブリューゲルの2着と惜敗が続きましたが、6月のG1サンクルー大賞(芝2400メートル、サンクルー)とG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(芝2390メートル、アスコット)を連勝。上半期王者の座に就きました。2000メートル戦は昨年のG1英チャンピオンS(伏兵アンマートに半馬身差の2着)以来となります。
長距離のロングディスタンスカップは、7月のG1アスコットゴールドC(芝3990メートル、アスコット)で自身初のG1制覇を飾り、8月のG2ロンズデールカップ(芝3250メートル、ヨーク)まで重賞を3連勝中のトローラーマン(セン7、J&T・ゴスデン、父ゴールデンホーン)が単勝2倍台の大本命で出走します。このレースは3年連続の参戦で、一昨年は当時の王者キプリオスをクビ差おさえて優勝、昨年はキプリオスの3着でした。鞍上はウイリアム・ビュイック騎手です。
スプリントSは上位拮抗(きっこう)。1番人気はロイヤルアスコット開催のG1クイーンエリザベス2世ジュビリーS(芝直線1200メートル)でサトノレーヴを2着に退けたラザット(セン4、J・レニエ、父テリトリーズ)ですが、2番人気以下も差はなし。9月のG1スプリントカップ(芝直線1200メートル、ヘイドック)を制して臨むビッグモジョ(牡3、M・アップルビー、父モハーザー)、昨年のスプリントカップの勝ち馬で、今季はこれが2戦目となるモンタシブ(セン7、W・ハガス、父イクシードアンドエクセル)、それに昨年の優勝馬でスプリントカップは2着だったカインドオブブルー(牡4、J・ファンショー、父ブルーポイント)までが争覇圏とみられています。
牝馬戦線を締めくくるフィリーズ&メアズSは波乱の余地あり。G1凱旋門賞は7着とさえませんでしたが、昨年のこのレースに勝っているカルパナ(牝4、A・ボールディング、父スタディオブマン)が人気を集めています。対抗候補は凱旋門賞を直前に取りやめたエストランジ(牝4、D・オメーラ、父ナイトオブサンダー)。今シーズンは3戦2勝、2着1回と好調ですが、取り消し後だけに一抹の不安を残します。前走、グッドウッド競馬場のG2リリーラングトリーS(芝2800メートル)の優勝から挑むワールダー(牝3、O・バローズ、父ポストポンド)など3番手以下の馬にもチャンスが残されています。
マイルのクイーンエリザベス2世Sは、春にG1愛2000ギニーとG1セントジェームズパレスSを連勝したフィールドオブゴールド(牡3、J&T・ゴスデン、父キングマン)が本命に推されています。前走のG1サセックスS(芝1600メートル、グッドウッド)はペースメーカーとして出走したキラートが逃げ切る波乱の結末で、まさかの4着。ここで巻き返してきっちりと締めくくりたいところでしょう。対抗はそのサセックスSでクビ差2着など今季のマイルG1で2着3回と歯がゆい競馬を続けているロサリオン(牡4、R・ハノン、父ブルーポイント)。一騎討ちとみられていますが…。
(ターフライター奥野庸介)
※競走成績等は2025年10月17日現在



