デビュー2年目の角田大和(20=角田)は、ブラックアーメット(牡4、角田)と日曜札幌のエルムS(G3、ダート1700メートル、7日)で重賞初制覇を目指す。重賞騎乗は2度目で、父晃一師の管理馬での参戦は初めて。初の北海道滞在で自らを高める若武者が、他の若手騎手の活躍を原動力に飛躍を誓う。

「今年は北海道に滞在して稽古に乗る。周りと相談して決めました」。普段話すことが少ない関東のジョッキーとの交流や、自分を見つめ直す時間をフルに活用。「先輩ジョッキーとの交流もいい機会です。自分の騎乗を第三者視点で言ってくれるので」。それが結果にも出ている。今年は4日現在で27勝。6月11日の函館開催からは11勝を挙げた。

そんな成長一途の若武者に2度目の重賞騎乗のチャンスが回って来た。父、そして師匠でもある角田晃一師が管理するブラックアーメットでエルムSに挑戦する。レースでコンビを組むのは初めてだが、調教では何度も騎乗し癖は知り尽くしている。最終追い切りにも騎乗。「この相手でももっとやれると思うし、もまれないようにして、自分のリズムで馬群に取りつけられたら」と作戦を練っている。【舟元祐二】