8番人気タマモブラックタイ(牡、角田)が重賞初勝利をつかんだ。勝ち時計は1分22秒6。道中は好位を追走し、直線は内ラチ沿いを勢いよく伸びた。今後は5月7日東京のNHKマイルC(G1、芝1600メートル)を目指す。

粘り強さが光った。好位から手応え良く直線を向くと、幸騎手の合図とともに最内から末脚を発揮。外から飛んできたカルロヴェローチェを鼻差で封じた。

これまでの2勝はいずれも芝1200メートル。1ハロン延長での勝利で夢は広がった。鞍上は「マイルで負けている(新潟2歳S9着)が、その時と比べて馬も良くなっているし、今だったらやれるのではないか」と再挑戦に手応え。角田師も「見た感じも長いような体だし、トビもゆったりと大きい」と適性を見込む。

初タイトルをつかみ、見据えるは春の大舞台。才能を芽吹かせた素質馬が、マイル戦線でさらなる飛躍を目指す。【下村琴葉】

◆タマモブラックタイ ▽父 デクラレーションオブウォー▽母 タマモイヤリング(ブラックタイド)▽牡3▽馬主 タマモ(株)▽調教師 角田晃一(栗東)▽生産者 対馬正(北海道新冠町)▽戦績 7戦3勝▽総収得賞金 6392万7000円▽馬名の由来 冠名+タキシード用の黒のちょうネクタイ