今週の日曜阪神メインは上半期のG1を締めくくる宝塚記念(芝2200メートル、25日)が行われる。

5歳牝馬の関東馬スルーセブンシーズ(尾関)は09年の優勝馬ドリームジャーニーとの父子制覇がかかる。11日に美浦から栗東に移動して調整を続ける。高木厩務員は「馬場入りを嫌がるところはありますけど美浦と同じしぐさなので、環境に慣れてきたということでは。体重は前走ぐらいでいけそうです。自分で体を作っていくタイプなので」と説明した。

3勝クラス、中山牝馬Sを連勝して充実一途をたどる。宝塚記念は近4年で牝馬が3回制覇(19年リスグラシュー、20、21年クロノジェネシス)。うち2頭は5歳で、昨年はデアリングタクトが3着に入った。

1週前追い切りは栗東Cウッドで5ハロン66秒4-11秒4(末強め)。尾関師は「5ハロンからペースを上げて、しまい強めにやりました。全体の時計はだいたい予定通り。しっかりできました。余力もありましたしラスト2ハロンが11秒台で、この馬らしい動きをしてくれました」と評価する。

凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月1日=パリロンシャン)に登録済みで、アイリッシュチャンピオンS(G1、芝2000メートル、9月9日=レパーズタウン)にも予備登録した。宝塚記念の結果と馬の状態次第では世界に挑戦する可能性がある。3度目のG1挑戦は大きな未来を開く一戦にもなる。