ベラジオコンビで日曜東西重賞ジャックだ! 開業6年目の上村洋行調教師(50)が、11日東京の共同通信杯(G3、芝1800メートル)に1戦1勝の素質馬ベラジオボンド(牡3)、京都記念(G2、芝2200メートル)に重賞2勝のベラジオオペラ(牡4)を送り出す。同厩&同馬主の同日ダブル重賞達成なら史上初。有力馬2頭で、偉業へチャレンジする。

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新進気鋭の上村厩舎は、常に勝ち星にこだわってきた。昨年は20馬房ながら自身最多となるJRA40勝をマークし、重賞を3勝。今年も重賞1勝を含む6勝でリーディング4位と好スタートを切っている。

「まだまだだけど、昨年で40勝を挙げられたのは良かった。シーズンの終盤は厩舎全体で節目の40勝という数字を意識してきたからね。今年は昨年以上の成績と、G1を勝ちたい」

思い描く厩舎の理想像に1歩ずつ近づいている。目標に掲げるのは「常にリーディング上位で戦える厩舎になる」ということ。さらなる高みへ。今週は、冠名「ベラジオ」で知られる林田祥来オーナーのロードカナロア産駒2頭でダブル重賞取りを狙う。同オーナーは、上村厩舎開業と同時期に馬主の免許を取得。「開業当初から預からせてもらっているし、ともにタイトルを取りたいですね」と思い入れは深い。

共同通信杯にはベラジオボンドがスタンバイ。デビュー戦で2着に3馬身差をつける完勝を収めた素質馬だ。「1度しか走っていないけど、かなりのポテンシャルを感じている馬。初戦の内容も良かったし、ここでやれればクラシックが見えてくる」と師は楽しみにする。

京都記念ではベラジオオペラが重賞連勝を目指す。前走のチャレンジCは半年ぶりの実戦で、初の古馬との対戦だったが、好位から競馬センスの高さを見せて勝利。改めてダービー4着馬の力を示した。「前走はいい内容だったと思うし、力のあるところは示してくれた。これから古馬の一線級と戦うためにも、ここはしっかり結果を出したい」と意気込む。

今年の目標のひとつである「G1制覇」へ。まずは今週の東西重賞ダブル取りを目指す。【藤本真育】

■矢作厩舎も東西V狙う

矢作厩舎も、同日東西ダブル重賞制覇を狙う。共同通信杯はミスタージーティー、京都記念はラヴェルで挑む。荒木助手は「どちらもチャンスはありますからね。ミスタージーティーは、ここでいい勝負をしてクラシックに向かってほしい馬。状態もいいです。ラヴェルも具合はいいしコーナー4つの競馬も合うと思っています。あとは、気持ち次第です」と楽しみにしていた。

◆調教師の同日重賞2勝 1954年10月17日の伊藤勝吉師(京都記念=フアイナルスコア、目黒記念=ロイヤルウツド)から、今年1月28日の杉山晴紀師(シルクロードS=ルガル、根岸S=エンペラーワケア)まで国内で過去21例ある。その中で2勝とも同馬主だった例はない。ただ、矢作師は22年ドバイ国際競走で同日重賞3勝を記録し、そのうちゴドルフィンマイル(バスラットレオン)とドバイターフ(パンサラッサ)は同じ広尾レースが馬主だった。

◆上村洋行(うえむら・ひろゆき)1973年(昭48)10月23日、滋賀県生まれ。92年騎手デビュー。08年スプリンターズS(スリープレスナイト)など通算570勝を挙げ14年に引退。19年に厩舎開業し、先週終了時で通算132勝。