結論は決まった。サウジC(G1、ダート1800メートル、24日=キングアブドゥルアジーズ)出走馬の最終調整まで見届けた「キナミの帝王~サウジにふたたび編」木南友輔は、ウシュバテソーロ(牡7、高木)を狙った。中間の調教で感じさせた風格はどの馬よりも魅力的。ハイペース必至のメンバー構成で展開も向く。豪脚発揮のごぼう抜きで海外G1・2勝目を挙げる。

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眠い。木曜夜は出走馬を見て、国内の予想を行い、枠順発表後に再検討。金曜朝、今また、キングアブドゥルアジーズ競馬場に来て、サウジC出走馬の最終調整を見て、結論を決めた。

ウシュバテソーロの圧勝劇を期待する。海外好きの自分は日本馬応援ではなく、冷静に外国馬狙いを心がけているつもりだが、毎朝の調教を見ていて、強烈な魅力を感じる馬体や動きを見せる外国馬は見つからなかった。追い切り前に我の強さを見せ、力強い歩様、フットワークでダートを駆け抜けたウシュバの風格がはるかに魅力だった。

昨年3月のドバイワールドCは基本的に先行有利のメイダンで豪快な追い込みを決めた。秋の大一番、BCクラシックは5着に敗れたが、レース以前にサンタアニタの調教とゲートに対し、馬が違和感を覚えて納得の競馬ができなかったとのこと。決して力を出し切っての負けではない。水曜朝に見た追い切りははつらつとした走り。7歳という年齢を「完成してきた」(高木師)、「今年限りという話もあるが、来年も走らせたいくらい馬がいい」(オーナーの広瀬副社長)と陣営は前向きにとらえている。今年は先行馬が多く、米国からBCクラシック、ペガサスワールドC覇者が参戦。ハイペースになるので、展開は向く。「気持ちが大事な馬。彼自身が走る気持ちになってくれれば」と川田騎手。直線でごぼう抜きを決める。

単勝(13)と馬連(13)から(12)(14)(4)(2)(7)(9)(11)へ。

(おわり)