JRA移籍10年目のクリストフ・ルメール騎手(45)は「日本でのベストフレンド」として武豊騎手(55)の名を挙げる。その出会いは01年。フランスへ遠征してきた32歳のスーパースターとは、当時のエージェントが同じ縁で知り合うことになったという。

「ユタカさんは昔から仲良しで、ずっとサポートしてくれています。一緒にごはんに行きますし、飲みにも行きます」

それから23年を経て「レジェンド」と称される名手は55歳になった。10歳下のリーディング騎手が目を見張るのは、その美しい騎乗姿勢。今でも衰えを感じさせない憧れのスタイルだ。

「体のバランスがすごい。体があまり動かなくて、動くのは腕だけ。体も大きくて背が高いけど、ソフトに騎乗できるし(姿勢を)低くして馬をまっすぐに走らせられる。馬に優しい」

母国の祭典たる凱旋門賞は、自身も06年(プライド)の2着が最高で「フランス人だから勝ちたい」と執念を口にする。今年は日本からエールを送る立場。「今年は(どの馬もチャンスがある)オープンなレース。もちろん応援します。リューセイくん(坂井騎手)もね」。故郷からの朗報を待っている。【太田尚樹】