8月3日日曜の新潟競馬場では、夏の風物詩アイビスサマーダッシュ(G3、芝直線1000メートル、サマースプリントシリーズ第3戦)が行われる。
“夏女”テイエムスパーダ(牝6、小椋)が重賞3勝目へ闘志をたぎらせる。転厩2戦目だった前走の韋駄天Sでは1年8カ月ぶりに勝利。快速馬復活の理由とは? 小椋研介調教師(43)にたずねた。
◇ ◇ ◇
開業2年目の小椋師は、今年3月1日のオーシャンS後に、定年解散した木原厩舎からテイエムスパーダを引き継いだ。転厩初戦となった2走前の愛知杯は調整も手探りの中で17着に大敗。そこで、調教にスパイスを加えた。
Cウッドコースでの追い切りを取り入れたのが、その1つ。もともと坂路調教が中心の馬で、デビュー以来、Cウッドで追い切ったのは数えるほどだった。転厩後の5月、実に1年2カ月ぶりにCウッドで追い切りを行った。「結果が出ていなかったので、変化をつけたかった。集中力という面でも、長いところで追い切りを行ったのが良かったのかもと思う」。調教パターンを変えた前走で早速、結果が出た。
前回の結果を踏まえ、今回の1週前追い切り(24日)もCウッドで行った。芦毛の馬体を大きく動かして6ハロン80秒1-11秒1の好時計をマーク。小椋師は「ラストはしっかりやってほしいという感じで。動き以上に時計が出ていた。体をよく使っていた。力は出せる状態。あとは枠順だけですね」と好気配を伝える。
トレーナー自身の重賞初勝利もかかる一戦だが、実はスパーダは、これまでも“初もの”を届けてきた。最初の五十嵐厩舎時代に勝った22年CBC賞は、鞍上のルーキー今村聖奈騎手の重賞初制覇。続く木原厩舎時代に勝利した23年セントウルSは、鞍上・富田騎手の重賞初タイトルだった。「3厩舎で重賞を勝つっていうのもないですよね」と、五十嵐厩舎、木原厩舎に続き、小椋厩舎でも重賞Vとなれば、珍しい記録となる。
アイビスSDでは昨年も勝ち馬から首+首差の3着に好走。それ以来の直線競馬だった前走を勝利し、舞台が合うのは間違いない。目にもとまらぬスピードで初ものを届けるスパーダが、今夏も越後路の主役だ。【下村琴葉】

