凱旋門賞に日本馬が挑戦するにあたり、やはり馬場状態は気になるところです。パリの天気予報はコロコロ変わるといろんな方から言われるので毎日チェックするようにしていますが、現地9月30日の午前中に見ると、10月3日(金)、4日(土)に小さな傘マークがついていました。これまでは晴れマークしかなかったのですが…。晴れマークに戻ることを願うばかりです。

22年10月2日、ダービー馬ドウデュースが武豊騎手を背に凱旋門賞に挑戦しました。結果は19着。鞍上は「状態は最高でしたけど、本来の走りができなかったです」とコメントを残しています。直前に降った大雨の影響もあり、馬場はかなり緩くなっていました。その点が大きな敗因でした。時は流れて、24年の年末。同馬を管理した友道師に凱旋門賞の振り返り取材をした時、興味深い話を聞きました。

「(22年の)凱旋門賞が終わった直後に、(武)豊ジョッキーが『来年は10月1日の開催なのでぜひ行きましょう』と言ったんだよね。パリは10月から雨期に入るから天気がすぐ崩れてしまう。だから、ギリギリ雨期に入らない来年(23年)がチャンスなんだって」

なるほどと思って調べてみると、23年は、前年の勝ち時計(2分35秒71)より約10秒も速い2分25秒50で、17年以降の7年では一番速い数字でした。日本馬スルーセブンシーズも4着と好走しましたし、武豊騎手の言葉通り、日本馬に向いている馬場になっていました。

確かに、フォワ賞やニエル賞など9月に行われる凱旋門賞の前哨戦は、馬場が比較的良好なイメージがあります。負けてしまったレースの後、来年の日程、フランスの気候を把握し、すぐ提案する武豊騎手に名手たるゆえんが垣間見えた気がします。

今年の開催は10月5日となります。僕が入国してから9月30日現在まで雨は全く降らず、気持ちのいい天気が続いています。残り5日、雨期に入るこれからの天気が鍵です。

ただ、日本馬3頭はすこぶる順調そうですし、状態は良さそう。力さえ発揮できれば…と期待感は高まっています。あとはてるてる坊主をつけて、日本競馬の悲願達成を待つのみです。