いざ、スター街道へ! 2番人気スターアニス(高野)が1馬身4分の1差をつける完勝で、2歳女王の座に就いた。
道中は好位勢の後ろを追走。松山弘平騎手(35)に導かれ、直線は外から突き抜けた。デビュー4戦目でG1制覇。今年の安田記念、マイルCSを制した厩舎の“先輩”ジャンタルマンタルに続き、高野友和調教師(49)はJRAマイルG1で年間3勝目となった。
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名手の判断が光った。五分のスタートを切り、1ハロンを進んだところで、松山騎手はスターアニスを外へ誘導した。
「跳びが大きい馬。内に閉じ込められそうになったので外に出しました。そこはイメージ通りでした」
外の進路を確保した上で道中を運び、直線で持ち味の加速力を発揮。6年連続JRA年間100勝を記録する鞍上が相棒の能力を最大限に引き出した。
「最後にいい脚を使えましたし、手応えが良くて追い出すのも我慢するぐらいでした」。外からスムーズに脚を伸ばし、2歳という年齢を忘れるほど風格漂うゴールだった。「すごくうれしいです。こうしてまたチャンスをいただけて、馬にも感謝したいです。来年は桜花賞になると思うので、とにかく無事にいってほしいです」と春へ期待を膨らませた。
明るい未来に高野師も目を細めた。「勝ってくれて、すごい馬だなと今は感嘆しています。性格の良さと能力の高さ、それにG1で結果を出せる身体的なところだと思います」と愛馬のストロングポイントを並べた。師にとっては今年のJRA・G1・3勝目。マイル路線の国内最強馬ジャンタルマンタルに続くタイトルだ。「持っているものはすごく高いですよ。適性距離はまだ分かりませんが(ジャンタルのように)そうなってもらいたいです」と僚馬の背中を追いかける。
母エピセアロームは芝1200メートルの重賞を2勝した快速馬。産駒のマイル適性を懸念する向きもあったが結果で払しょくした。師は「お母さんのこれから産む弟、妹にとっても、非常に大きい勝利だと思います。お母さんから応援してくださっているファンの方もいるので、これからも愛されていくキャラクターだと思います」と思いを伝えた。
今後のプランは未定だが「状態ありきで、勝つ確率が一番高いところを考えてやっていきたいです」と指揮官。来春の桜花賞(G1、芝1600メートル、4月12日=阪神)も見据えながら、さらなる高みを目指していく。【原田竣矢】
◆スターアニス ▽父 ドレフォン▽母 エピセアローム(ダイワメジャー)▽牝2▽馬主 吉田勝己▽調教師 高野友和(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 4戦2戦▽総獲得賞金 8476万8000円▽馬名の由来 中国原産の香辛料、八角

