厳しい展開でつかんだフィンガー(牡)の勝利に田中博康調教師(40)は喜びを隠せなかった。

「とてもうれしいです。作戦を練りまして、ハナになりましたけど、予定通りにはいかないこともありますけど、ジョッキー(戸崎騎手)がとても上手に…、大井も知り尽くしてますし、いいリズムでいってくれたと思います。1角の入りまではとてもスムーズだと思いましたけど…、(3頭雁行状態で)お客様の歓声も上がっていましたが、厳しい展開だなと思っていました。4角も先に手が動いてましたし、道中の感じを見ても苦しいかなと思って…、(直線で突き放し)さすがに喜びは大きかったです」。

前哨戦の京浜盃はロックターミガンに敗れたが、本番の羽田盃で見事に逆転。「(前走で敗れた後は)短期で牧場の方にリフレッシュで出したのも良かったと思いますし、ここまで非常にいい状態で立ち上げられました。前回は少し気持ちが入りすぎているな、と。今日はしっかり落ち着けているわけではなかったけど、一段階落ち着けていたし、返し馬で、自分のタイミングで下ろせたのは前回と違うところです」と、この日の馬の様子を振り返った。

今後について問われると、「もともと予定していた東京ダービーに行きたいなと思っています。(ファンに向けては)遅くまで、ちょっと寒いですけど応援していただいて、感謝しています。とても強いフィンガーをお見せできたし、2000メートルの東京ダービーの方が向いていると思っているので、さらに強いフィンガーをお見せできるように頑張ります」と2冠制覇へ向け、力強く意気込みを語った。

田中博厩舎は昨年のジャパンダートクラシックをナルカミで制しており、「3歳ダート3冠完全制覇」へ王手をかけた。