4番鈴木がさすがのパワーを見せつけた。1回、3番バティスタが四球を選んだ直後に通算100号を右中間席に運んだ。3、4番で2点を取り、逆転した。

4月29日から7試合連続で3番バティスタ、4番鈴木の並びが続いている。広島打線にとって、いい傾向だ。開幕直後に波に乗れなかった要因の1つに、鈴木が打線の中で孤立したことがある。3番の信頼度が低ければ、マークが鈴木に集中する。鈴木には余計な重圧がかかり、相手は鈴木の前に走者をためなければいいという楽な気持ちで対戦できていた。

開幕からオーダーは試合ごとに変更されている。データを重視し、相手に応じた打順で臨んでいるのだろう。それはそれで1つのやり方だが、核になる部分は固めたい。3、4番がこの形で固定できれば打線が安定し、他の打順にも好影響が生まれる。(日刊スポーツ評論家)