阪神大山悠輔内野手(25)が広島戦の6回に、場外へ特大の28号ソロを放った。一時は3本差をつけられたリーグトップの巨人岡本に1本差に迫った。
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特大の本塁打を放った大山はここに来て自分の打撃フォームが固まってきたことの証明だと思う。新人の頃から振る力そのものはあったが、年数を重ねるに従ってフォーム、スイングで自分の形がしっかりできてきたということだ。
広島監督として戦ってきた昨年まで大山は試行錯誤を繰り返していたように思う。正直、見る度にフォーム、スイングが違っているなと感じることもあった。今季はそういう印象は受けない。
そこに加え、ここまで本塁打が増えたのは、やはり仕留めるべき球を仕留められるようになったということだ。これは本塁打を打つために必ず必要な点だ。好投手なら1打席に甘い球は1つあるかどうか。それを逃していては打てない。
この日も1打席、2打席と積極的にファースト・ストライクからスイングしていた。しかし、やはり力みのようなものがあったのだろう、どちらも甘い球だったけれどミスショットに終わった。3打席目はそれをとらえたということだ。
阪神ファンはもちろん大山に本塁打王獲得を期待しているはず。可能性は十分あると思うが取れるかどうか、こればかりは相手のあることだ。何より大山がキングを争うところまで成長してきたことに大きな意味があると思う。(日刊スポーツ評論家)