元中日、近鉄などで活躍した中村紀洋氏(43)が、4月から非常勤コーチを務める浜松開誠館が、7回コールドで初戦を突破した。

 6回に打者一巡の猛攻で一挙6得点。ネット裏で観戦した中村コーチも何度も両手を頭の上でたたいて喜んだ。「勝ってよかったです。試合の中での対応力も見えましたね」。

 4月に同校コーチに就任すると「上からたたく」など、シンプルで分かりやすい指導が浸透し、チーム本塁打が激増。高校通算本塁打6本のうち5本を、中村氏就任以降に打っている1番の長谷川真吾内野手(3年)は「1度に1つのことしか言われないので、分かりやすいです。昨日も見てもらって、今日(中村コーチの前で)打てて良かったです」と声を弾ませた。