春の近畿大会4強の大体大浪商(大阪)は、プロ注目左腕の宮本大勢(たいせい)投手(3年)が5回参考ながら、公式戦初のノーヒットノーランを達成し、5回戦へ駒を進めた。今大会初先発の宮本は、3回の先頭打者に四球を与えたが、インコースを攻める投球で安打を許さなかった。四田勝康監督(60)は「やっぱり宮本が投げたら、周りが落ちつく。これがエース」と満足顔でうなずいた。

 勝負下着の効果だ。赤が好きで、赤いパンツをはいて先発した春季府大会5回戦の東大阪大柏原戦で勝利。それ以降、先発試合では験を担いで真っ赤なパンツを着用し、「勝負パンツを着た試合は、練習試合を含めても無敗」と胸を張る。

 夏の甲子園は「ドカベン」こと香川伸行氏を擁して4強入りした79年以来、遠ざかっている。“赤備え”で闘志満々のエースが古豪復活を導く。【中島万季】