全国高校野球選手権は15日、予定されていた2回戦4試合が天候不順で今日16日に順延された。日本文理(新潟)対仙台育英(宮城)の2回戦は明日17日に行われる。日本文理ナインはこの日、日本生命貝塚野球場室内練習場(大阪)で2時間の練習を行った。

 「じっくり調整できるので順延はプラス」。そう話して、打撃練習を行ったのは9番の堀内真森(まもり)三塁手(3年)だ。左打席から左翼方向に打ち返す打撃を繰り返し、チームコンセプトの逆方向狙いを体に染み込ませた。

 1回戦の鳴門渦潮(徳島)の河野成季投手(3年)に続き、仙台育英もエース長谷川拓帆(3年)は左腕。140キロ台の速球を武器にする。堀内は「僕は左投手の方がいい。ひきつけて打てるので」。河野からは左前打を放った。1回戦は4打数2安打と打撃好調を実感。長谷川についても「対戦が楽しみ」。宮城大会の動画を毎晩見ている。攻略のイメージはできた。

 新潟大会から打順は7番か9番。「自分がつなげば、上位打線が点を取ってくれる」と、つなぎ役にやりがいを感じている。新潟大会では背番号14番だったが、甲子園では5番に。「責任を感じている」。期待を励みにして、2回戦に臨む。【斎藤慎一郎】