今夏限りで秀岳館(熊本)監督を退任した鍛治舎巧氏(66)が、母校の県岐阜商の監督に就任することが25日、分かった。この日、同校校長、OB会長らから正式要請を受け、就任を受諾した。

 今夏、同校は岐阜大会3回戦でコールド負け。鍛治舎氏は「窮状は見るに忍びない。昨年も今年も複数のOBから『何とかして』と言われ、自分が何とかしたいという気持ちもあった」と話した。就任時期は3月1日付を要請されており、今後正式決定する。

 鍛治舎氏は14年4月から秀岳館監督に就任。16年春から4季連続で甲子園出場に導いたが、今夏限りの退任を表明していた。

 甲子園に春夏56度の出場を誇る県岐阜商は、24年には創立120周年、野球部創部100年を迎える。鍛治舎氏は「7年後のそこまでには、全国の強豪にわたりあえるような基礎、基盤を作りたい」と強化を目指す。