智弁和歌山が健闘むなしく大阪桐蔭に敗れ、準優勝に終わった。

 4回に2点を先制したが、その裏に追いつかれる展開。7回に1点を勝ち越されると8回にも2点を許し、準々決勝、準決勝でビハインドを追いついた驚異の粘りの打撃も封じられた。

 昨年秋の近畿大会決勝に続き、またも大阪桐蔭の壁を破れず、高嶋仁監督(71)は「力負けです。久しぶりに決勝の舞台に来て、クソっと思ってます。もう夏です。夏はうちが優勝旗を取ります」と気持ちを切り替えていた。

 4回に先制の2点適時打を放った東妻(あづま)純平捕手(2年)は「タイムリーは後ろにつなぐ意識がいい結果につながったと思う。でも大阪桐蔭を意識してここまでやってきたので悔しい。夏はバッテリーが中心となってエラーもない辛抱強いチームになって優勝したい」と雪辱を誓っていた。

 プロ注目の主砲、林晃汰内野手(3年)は「根尾くんに自分の打撃をさせてもらえなかった。変化球が切れていた。頼れる3番打者となって、夏絶対に甲子園に戻って優勝したい」と唇をかみしめた。