第57回春季全道高校野球(28日開幕、札幌円山)の組み合わせ抽選会が23日、札幌市内で行われ、17年ぶり21度目出場の北海道大谷室蘭は函館大有斗との対戦が決まった。前校名の室蘭大谷では79年センバツ出場の古豪も、現校名では道大会3季通じて2戦未勝利。3度目での1勝に向け泉海斗主将(3年)は「1戦ずつ集中して、目標の全道4強につなげたい」と意気込んだ。

 節目イヤーに新たな歴史を刻む。元NTT北海道の内野手で、09年春から指揮を執る坂本亘監督(48)は、今春10年目。就任後、前校名時も含め10、12、13年夏に3度、南北海道大会出場も初戦突破できていない。泉は「監督の節目を道大会勝利で飾りたい」と前を向いた。地区代表決定戦は昨秋全道4強の北海道栄を撃破。坂本監督は「強い相手に勝てた自信を試合で生かしてもらえたら」と期待した。

 今大会は室蘭清水丘が初出場。室蘭市からダブル出場は春全道は初、3季通じても65年夏の南北海道大会(室蘭工、室蘭栄)以来53年ぶりとなる。「一緒に出るのは刺激になる。先に負けるわけにはいかない。1つでも多く勝って夏につなげたい」と泉。激戦室蘭地区を勝ち抜いた底力を、円山で披露する。【永野高輔】