座間は、エース平本航大投手(3年)が9回8安打1失点と完投し、2009年以来のベスト16に進出した。

昨秋までは2番手だったが、一冬越えてエースを襲名。柔軟性アップによる可動域の拡大と、食トレによる体重7キロアップで、球速は「一冬を越えて20キロ近く速くなりました。140キロも出た。謙虚に言って15キロですかね」と三村俊資監督(25)を驚かせた。その直球で押しに押した。平本は「目標にしていたベスト16を達成できて、うれしいです」と満面の笑みだ。

圧巻は7回だ。二塁打とバントヒットで無死一、三塁。次打者を空振り三振に取ると、四球で満塁としながら、2者連続見逃し三振。すべて直球で仕留める、圧巻の三振ショーだった。平本は「冬が明けて、真っすぐに自信を持ったので。自信のあるボールを信じて投げようと思いました」と振り返った。

自身の成長は、マネジャーら周囲のサポートのおかげと感謝する。さらに「お母さんがいなかったらここまでできなかったので、お母さんに感謝したいです」とも話す。伸び盛り右腕を中心に、座間が初の8強に挑む。