仙台城南の快進撃が止まった。初回にいきなり2連続死球から失策、安打で5失点したのが響いた。

角晃司監督(59)は「ここまではよく踏ん張ってきたけど、最後の最後、センバツがかかった試合でミスが出たのは残念」と無念の表情を見せた。前日の休養日を挟み3連投となったエース阿部伶桜投手(2年)の右腕は限界だった。序盤からしびれだし制球が定まらなかった。2回で無念の降板に「力が入らなかった。やっぱり甲子園に出る学校は甘い球を見逃さない」と脱帽した。

それでも初の東北大会出場で4強入りは快挙に他ならない。「強いチームからいろいろな経験をさせてもらった。このひと冬で成長して、また甲子園を目指せるようにしたい」と前を向いた。角監督も「力以上のものが出たのは選手の頑張り。ここまで連れてきてくれてありがとうと言いたい」とたたえていた。